とある街でギルドの依頼を受けて暮らす、しがない中年冒険者〝おっちゃん”。だがその正体は、実はダンジョンのモンスター『シェイプ・シフター』。
彼は特技の変身能力を利用し、第二の人生は平穏な人間の街で、気楽に暮らすことにしたのだった。
ギルドの受付嬢アリサなどとも知り合い、望み通りの生活をゲットできたのも束の間、生来お人好しな彼は、つい情に流され、多彩なトラブルに首を突っ込むはめに。
だがそのたびに、おっちゃんは得意の変身と「モンスター業界」で培った経験&知恵を駆使し、事件を次々解決に導いていく。ユーモラスにして痛快な〝おっちゃん”の大活躍……個性あふれるファンタジー冒険譚が、いよいよ開幕!
ファイアCROSSで連載が始まった「おっちゃん冒険者の千夜一夜」がゆる~い感じの異世界物として個人的に注目しています。ゆるい異世界物としては葬送のフリーレンが好きなんですがテコ入れなのか、バトル要素も増えてきました。おっちゃんはかわいい子も出てくるようですが主人公はおっちゃんという関西弁のおっさんキャラです。面倒見のいいおっさんキャラとして描かれ今のところはよくあるハーレム要素も見受けられません。そもそもおっちゃんはシェイプ・シフターという変身できるモンスターであり、人間の女性に興味もなさそうです。
冒険者に憧れ、人間に化けることで冒険者ギルドに登録したおっちゃんは同じモンスターと争いたくない想いから植物の採取を中心に生計を営みますが危険なジャングルでしっかり成果を出すおっちゃんをギルドの人も放ってはおきません。虎退治を無理やり依頼されるわけですがただ倒すだけではなくモンスターらしい解決策を提示します。
知能のあるモンスターでありながら人間社会に溶け込んだ心優しいおっちゃんが今後どのような活躍をしていくか異世界物としては非常に珍しい展開なので興味深い反面、地味すぎてすぐ終わらないか心配ではあります。絵も上手いのでできれば続いてほしいところです。